女性の影
役所さんと知り合って何年だろう。はっきりとしないけど、9年経ったのかな。わかりません。
名前も年齢も職業も教えてくれなくて
それなのに家に招待してくれて、そこで名前を見つけて知った。
何回か女性が出入りしているのを知っていたけど、黙っていた。
私は彼女ではなかったから、そんな事問い詰める権利もなかった。
それでも俺様の役所さんに合わせるのはきつくて、もぅ来ないと言った。
少し焦った様子もみえて、私を繋ぎとめようとするのが少しだけわかった。
あれからまた数年まだ繋がっている。
先日一ヶ月振りに共通の趣味てある山歩きをした。
その日役所さんのベッドルームの植木鉢に女性用のヘアゴムを見つけた。
掃除の最中だったから、終わってから
はい、ヘアゴム置いてあったよ。誰か来てるのかな、ってさらっと言ってみた。
え、見せて。それは俺が使ったんたよ、と言う。
笑える。
短髪なのにヘアゴム使うというおかしな嘘。
彼女じゃないから、昔からお互いの詮索はしない。気にはなるけど問い詰める権利や立場ではない。
そんな事があっても、以前よりは動じない自分だった。
しかし、ここだけの話、65歳の男性の所にアプリだとしても、より着く女性はいるのだろうか。
役所さんは
息子がお空に還ってから、私の事を心配してくれてもいる。寄り添ってくれている。
だから感謝してる。
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